会社ロゴの作り方
「自分の会社を立ち上げようと思うのだけど、会社のロゴマークはどうしようか。」
「どこから始めればいいのかわからない。」
「できれば安く制作したいのだけど。」
初めてロゴマークを製作しようと思うと色々とわからないことも多いと思います。
全てプロに任せてしまえばいいのだけど、でも予算をあまりかけずに製作したい。
そんな方のためにロゴマークを制作するために知っておきたいことや
気をつけたいことを簡単にまとめてみました。少しでも参考になれば幸いです。
目次
1. ロゴマークの名称
会社ロゴといっても人によって呼び方は様々です。正確には図柄の部分をシンボルマーク、文字の部分をロゴタイプと呼びます。そしてシンボルマークとロゴタイプを合わせてロゴマークと呼ぶことが多いのですが、これは和製英語で日本だけで使われている呼び方です。
2. 会社のロゴマークには
会社の理念と存在意義を盛り込むのが理想です。
皆さんはC I (コーポレート・アイデンティティ)という言葉を耳にしたことがありますでしょうか。
このC Iとは「Corporate Identity(コーポレート・アイデンティティ)」の略で「会社の個性や目標、理念などを明確にし、社内および社外に印象づけるイメージを確立する活動を意味する。」ということになっています。
C Iというとシンボルマークをデザインすることだけを想像しがちですが、実はこの視覚的なデザインに関わるものはVI(ヴィジュアル・アイデンティティ)と呼ばれるもので、C Iの1要素にすぎません。
C Iにはこの他にMI(マインド・アイデンティティ)、BI(ビヘイビア・アイデンティティ)というもう二つの重要な部分があります。
特にMI(マインド・アイデンティティ)は会社の理念や夢や存在意義といった会社の精神的な部分に関わるものでC Iの中で最も重要な位置を占めます。
いくらかっこいいシンボルマークを作ったとしても会社の理念がシンボルマークに込められていなければ実体のない企業イメージになってしまい、会社の業績を上げるための効果は得られません。
まずは自分たちが何者で、これから何をしようとしているのかということを明確にすることが大切で、そこがC Iを考えるときのスタートラインとなります。
会社の理念をはっきりと決め、どういう会社でありたいのかということを再度確認し、
その会社の理念に沿ったシンボルマークを作成していくことが大切です。
そして出来上がったシンボルマークの旗のもとに一致団結して会社を動かしていく。社外に対しては会社のアイデンティティを保ち信頼性と知名度を高めていくことで結果的に業績を上げていくことができるのです。
3.どのようにすれば会社の理念をうまくシンボルマーク
に反映することができるでしょうか。
皆さんはSOFTBANKのシンボルマークはよくご存知だと思います。孫正義氏は坂本龍馬に感銘を受け、「海援隊」の隊旗から着想を得た二の字をシンボルマークに採用しました。
会社の理念を坂本龍馬の生き様と重ねた訳です。
孫正義氏は今まさに坂本龍馬のごとくデジタル情報革命を押し進めています。このように会社の理念を人や物に象徴させ、それをシンボルマークのデザインに取り入れるのも一つのアイディアです。
他にも色々と方法はありますが、単純に会社のイニシャルをロゴマークにしてそのロゴマークに会社の理念にあった色と形を当てはめるだけでも立派なロゴマークとなります。
4. 会社の理念を色で表現する。
会社の理念を色や形で表現することもとても一般的な方法です。色や形にはいろいろな意味が込められていますので、その隠された意味を理解した上で会社の理念にあった色や形をシンボルマークに当てはめていけばいいのです。
たとえば赤い色は血や火、太陽を連想させ、激しく強い印象を持たせます。また青は海、空などきれいで澄んだイメージがあります。
以下に箇条書きで色の持つ意味を書き出してみましたのでシンボルマークを決める際ご参考にしてみてください。
赤・・・情熱や力を感じさせる色で、活動力やエネルギーを表現します。
いろいろな色を同時に見せたとき一番先に目に飛び込んでくるのがこの赤の色です。これは血の色が赤なのと深く関係があるのかもしれません。太陽を連想させ、激しく強い印象を持たせます。とても強い色なので人を引きつける効果があります。また一番縁起のいい色です。イタリアでは新年を赤いパンツで迎えると縁起がいいと言われています。
キーワードは花、血、太陽、火、粘り強さ、積極性、情熱、勇気、
決断、行動力、外向性、現実的、パワー、男性的。
オレンジ・・・活動的で軽快なイメージを持っています。
ポジティブで庶民的なイメージから安さを前面に出している企業などに多く採用されている色です。黄色と共に金運を呼び込む力があります。
キーワードは果物、太陽、勇気、朗らかさ、自発性、
コミュニケーション、行動、 冒険、成功、笑い、社交性、
満足感、食欲、楽しさ、感情、依存。
黄色・・・・光や希望をイメージさせる色です。
光をイメージさせ人の注意を引く色ですが、明度が高いためシンボルマークに使用する場合は他の色との組み合わせが必要です。また金運を呼び込む色です。
キーワードは光、反射、ひらめき、注意、知識、希望、
ユーモア、好奇心、計画的、センチメンタル
グリーン・・・・自然や植物の成長を思わせる色です。
自然、安全や保護といったイメージがあります。目に優しい色なのでやすらぎや安心感を与えてくれます。また新緑の黄緑色は新しさや新鮮なイメージを与えてくれます。
キーワードはeco、葉、草、安心感、穏やか、成長、バランス、調和、やすらぎ、新鮮。
水色・・・・清潔さをイメージさせる色です。
水を連想させ清らかなイメージがあります。透明な朝の空のように期待や軽やかさを感じさせる色です。
キーワードは水、空、空気、親切、開放的、自由、有益、
変化、変身、浄化、感受性、敏感、フレキシブル
ブルー・・・・見た人に安心感や好感を持たせる色です。
安心感を持たせる色なのでシンボルマークによく使われる色です。一番好感の持てる色で静けさと誠実さ、信頼を表現します。
キーワードは海、深さ、冷静、平和、内向的、コミュニケーション。
紫・・・・高貴な色です。
緊張や不安を癒し穏やかな気分を与えてくれます。
キーワードは性的、プライド、夢、ファンタジー、
スピリチュアル、希少性、神秘、不思議。
ピンク・・・やさしくて、女性的な温かさや優しさを
イメージできる色です。
若い女性をターゲットにした商品などに多く使われている色です。
キーワードは肌、幸せ、甘い、幼さ、魅力、献身、
コントロール、愛情、思いやり、やさしさ、開放感、ハート。
白・・・白には「純真」「無垢」というイメージがあります。
赤と共に縁起のいい色とされています。ロゴマークの一部分にこの赤と白をあしらうことでロゴマークの運気は一気にアップします。
キーワードは浄化、可能性、視野の拡大、自己否定、純粋。
黒・・・黒は、強い意志を表現し、邪悪なものを
はらう効果や感情をおさえる力があります。
また他の色を引き立てる効果があるのでシンボルマークにもアクセントとして使用されます。
キーワードは闇、強固、静けさ、確立。
5. 会社の理念を形で表現する。
色にもいろいろな意味があったように形にも意味があります。
丸からは柔らかさや優しさ。四角い形からは堅さや安定感などを感じます。さらに単純な形ほど認識度が高く人々から覚えてもらいやすくなります。
看板や旗を考えてみていただければわかるかと思いますが、単純な形ほど遠くからでも認識しやすいのです。
認識しやすいということは、他のものと差別化しやすいということでもあり、覚えてもらいやすくなります。
ここにも箇条書きで形の持つ意味を書き出しましたのでご参考にしてください。
丸・・・丸い形はいろいろな形の中で一番最初に認識できる形です。
丸、四角、三角等いろいろな形を描いた絵を見せたときに一番最初に目に飛び込んでくるのが丸の形です。ですのでシンボルマークには一番多く採用されている形です。
キーワードは完璧、柔らかさ、母性、地球
四角・・・人工的な形で安定感や堅さを感じさせます。
四角はどっしりとした安定感を与えます。また丸の次に認識しやすい形で、生活用品や標識にも四角はとても多く使用されています。
キーワードは安定、堅実、ビル、箱、人工的、固定
三角・・・方向性を感じさせる形で鋭さの象徴です。
丸や四角とともにシンプルで人が認識しやすい形です。しっかりとした方向性があり鋭いイメージがあります。
キーワードは鋭さ、方向性、山、安定感、上昇
楕円・・・柔らかさ、弾力性を感じさせ、柔軟性や対応力のあるイメージを持たせます。
とても柔らかい柔軟性を感じさせる形です。また自由に変化できるような対応性やこれから変化しそうな将来性も感じさせてくれます。立体的な奥行きを感じさせる形です。
キーワードは柔軟性、柔らかさ、将来性、対応力、弾力
菱形・・・光や剣をイメージさせる形です。
三角と同様に方向性を持ち、鋭いイメージがあります。光や剣といった強さを感じさせます。
キーワードは方向性、光、剣、ダイヤ
六角形・・・機械的な構造と強さをイメージさせます。
六角形は亀の甲羅のイメージがあり、縁起の良い形です。ナットの形ですので機械的なイメージもあり固く強いイメージもあります。
キーワードは亀、長寿、強固
曲線・・・方向性とスピードを感じさせます。
スピード感としなやかさを感じさせます。軽くスマートなイメージで方向性を感じさせます。
キーワードはスピード、柔軟性、方向性
6. デザインはシンプルであれ。
シンボルマークはシンプルな物ほど視覚的な効果があります。
ここに2つのシンボルマークを用意しました。
ひとつはSOFTBANKのシンボルマークを黒くしたもの。もう一つはよく見かけるとても凝ったデザインのマークです(ここではかりにB社とします)。
さてこの二つの会社が同じ場所に同じ大きさで看板を作ったとします。
どちらがより広告効果を得ることができるでしょうか。
ご覧いただければわかりますようにSOFTBANKのマークは一番小さい物でも判別がつきますが、B社のマークは下から2番目の物でも判別が難しくなっています。遠くはなれた場所からでも判別できるシンボルマークはそれだけ多くの人に認識され、広告効果も高いということです。
シンボルマークを制作して他社との差別化を図るとき、より単純な形をシンボルマークに採用することが成功の秘訣になります。
シンボルマークをデザイン会社に発注した場合、より凝った物の方が価値があるような錯覚に陥りがちですが、よりシンプルな形の物を採用してください。
またシンプルなロゴマークのデザインであれば印刷物などに使用する場合もトラブルが少なく安心です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
さて、「招きロゴ」では様々なシンボルマークを約9000点以上ご用意していますが、まずはご自身で会社の理念を反映できる要素(色や形など)を書き出しそれに当てはまるシンボルマークをロゴマーク販売サンプルからいくつかお選びになってください。それらを見比べていき一番会社の理念が繁栄されていると思うロゴマークをお選びになってください。
「招きロゴ」ではコンサルタント会社やC I制作会社のようなMI(マインド・アイデンティティ)を模索するようなお手伝いはしておりません。この作業はお客様が自分自身で模索することが重要ですし、この作業をお客様自身で行なっていただくことで安価でしかもデザイン性の高いシンボルマークを提供させていただくことができると信じております。